内科
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当院では、日常でかかる生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症など)、花粉症などの診療も行っております。各種対応疾患・症状、当院で行う検査・治療については下記をご覧下さい。
血液が流れる際に血管の壁にかかる圧力を血圧と言います。高血圧は、血圧が正常範囲を超えて高い状態が続く病気で、収縮期血圧(心臓が収縮した時)が140mmHg以上、拡張期血圧(心臓が拡張した時)が90mmHg以上のいずれかの場合を言います。
厚生労働省の調べでは国内の患者数は約1000万人とされますが、日本高血圧学会は、治療を受けていない人を含めると約4000万人にのぼると推計しています。高血圧だと血管の老化が早く進みますので、全身に悪影響を及ぼします。
高血圧の大敵は塩分の取りすぎです(※食生活で注意しましょう)。血液中の塩分濃度が高くなると、これを薄めようとして血管内に水分を多く取り込むため、血液量が増えて圧力が高まるのです。肥満、特に内臓肥満も高血圧につながります。
予防のためには肥満を解消するとともに、食事は薄味にする、塩分を排出するカリウムを多く含んだ野菜を多くとる、適度な運動を続けることなどが重要です。
高血圧と診断されたら、降圧薬を処方することもあります。高血圧はほとんど自覚症状がないため、高血圧のリスクを回避するためには、定期的に健康診断を受けたり家庭用血圧計を使って自分で血圧を測ったりして、常に血圧を把握しておくことが重要です。
血糖値が高くなる病気で、空腹時の血糖値が140㎎/dl以上の状態が続けば糖尿病と診断されます。厚生労働省の調べでは、国内の患者数は約1000万人、予備軍を含めると約2000万人と推定され、国民病ともいわれています。
血糖値が高くなるのは、血糖を下げる働きをするインスリンが減少するか、インスリンの効果が落ちるためで、インスリンを分泌する細胞が破壊されて多くが10代で発症する1型糖尿病と、遺伝的要因と肥満などの生活習慣が重なってインスリンの分泌量が減るとともにインスリン抵抗性が高まる2型糖尿病があります。2型が生活習慣病とされ、糖尿病の9割はこのタイプです。
初期には自覚症状がありませんが、糖尿病が進行すると、のどが渇く、トイレが近くなる、傷が治りにくい、全身倦怠感といった症状が出ます。この段階まで進むと回復は難しくなりますので、日ごろから血糖値を把握しておくべきでしょう。
糖尿病はコントロールできる病気とされます。欠かせないのが食事療法で、エネルギー摂取量を抑えることです。エネルギーを消費するための運動療法も並行して行うのがいいでしょう。さらに、血糖値を下げる薬を服用する、インスリンを自分で注射するといった薬物療法があります。医師の指導をしっかり守って、根気よく取り組む必要があります。
自覚症状がない間も合併症は進行しています。代表的な合併症が、腎機能が低下し進行すると人工透析が必要となる糖尿病腎症、網膜に出血して失明の恐れのある糖尿病網膜症、手足のしびれなど全身の神経の働きが鈍る糖尿病神経障害です。足の壊疽も合併症の一つで、指や足を切断せざるを得ないケースもあります。
血液中のコレステロールや中性脂肪などの脂質が基準よりも多い状態を言います。血液がドロドロの状態といってもよく、脂質が血管の壁にたまって血管を細くしたり塞いだりして、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などのリスクが高くなります。
最も大きな原因は食生活にあります(LDLコレステロール・中性脂肪の増加を要因とします)。肉類や乳製品などの動物性脂肪、卵やレバーなどのコレステロールを多く含む食品をとりすぎると、悪玉(LDL)コレステロールが増えます。また、食べすぎ飲みすぎや高カロリーの食事を続けていると中性脂肪を増やすことになります。
まずは生活習慣の見直し・改善、嗜好品のコントロール(タバコやお酒のコントロール)、適度な運動をすることで、血液検査の値がどの程度改善するかを確認します。それでも十分に改善しない場合には、処方薬でコントロールを図ります。予防のためにもバランスのとれた食事が大切です。
脂質異常症は自覚症状がなく、突然心筋梗塞を起こしたりします。健康診断などで中性脂肪やコレステロールが多いと指摘されたら、食事を工夫するなどして落とすように心がけていきましょう。
インフルエンザワクチンおよび肺炎球菌ワクチンの接種は可能ですが、当院ではレントゲンやCTなどの設備がないため、肺炎などの呼吸器感染症が原因と考えられる発熱に対しては十分な対応ができかねます。呼吸器感染症が疑われる患者さまは近隣のクリニックや病院をご紹介させて頂くことがありますのでご了承下さい。