検査前
まずは診察にお越し下さい。
現在の症状やこれまでの病歴などを伺います。(人間ドックや健診で引っかかった方は、検査結果一式をお持ち下さい)。続いて、必要に応じて腹部の触診などの診察を行います。
検査が決まったら、患者さまのご都合を聞きながら検査日程を決定し、ご予約をお取りし、検査についての詳しい説明を行います。また、内視鏡検査に必要な血液検査などを行います。
大腸カメラ(大腸内視鏡検査)
大腸内視鏡検査は、肛門から内視鏡を入れて大腸内を直接観察する検査です。おしりから大腸の最深部(盲腸)まで内視鏡を進め、抜きながら大腸の表面粘膜を観察します。この内視鏡の先端には、小型の高感度電子カメラが取り付けられており、様々な大腸の病気の発見に役立ちます。
近年、食生活の欧米化により、日本人にも大腸がんが急増しています。 早期大腸がんには症状の無い場合が多く、発見が遅れる場合が少なくありません。大腸がんについては、早期発見(大腸がんになる前のポリープのうちに切除すること)により、大腸がんによって命を落とす可能性をゼロに近づけることが可能です。 当院では正確な診断と優れた技術により、大腸ポリープや早期大腸がんに関して99%は、その場で診断から治療まで安心して行うことが可能です。
初期症状は便秘・下痢・排便時の出血、便が細い等です。症状が見られたら、ご相談下さい。
大腸ポリープ、大腸がん、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病など)、虚血性腸炎、過敏性腸症候群、粘膜下腫瘍(神経内分泌腫瘍NET、カルチノイド、GISTなど)など全ての大腸の病気を見つけ、診断するのに非常に有効です。また組織の一部を採取したり、病変を切除したりも出来ます。
まずは診察にお越し下さい。
現在の症状やこれまでの病歴などを伺います。(人間ドックや健診で引っかかった方は、検査結果一式をお持ち下さい)。続いて、必要に応じて腹部の触診などの診察を行います。
検査が決まったら、患者さまのご都合を聞きながら検査日程を決定し、ご予約をお取りし、検査についての詳しい説明を行います。また、内視鏡検査に必要な血液検査などを行います。
診察時に詳しくご説明しますが、食事内容や注意事項を守って頂きます。
食事:検査食、または食事制限(おかゆ、くず湯など)をしたものを摂取して頂きます。
内服薬:便通の状態にもよりますが、毎食ごと20時頃にお通じの良くなるお薬を少し飲んで頂いております。
理由:正確な検査のためには事前準備が重要です。ご協力頂けますと幸いです。
朝(検査の数時間前)、下剤を服用して頂きます。
腸内の洗浄が完了したら、来院して頂きます。
検査までに状態を確認し、個室のソファでゆっくりお待ち頂きます。
腸の洗浄が完了したら検査にお入り頂きます。全身状態を確認した後、鎮静剤を注射し、半分眠ったような状態で検査を行います。
なお、鎮静剤は全身状態やご希望により調整します。検査中は一緒に内視鏡画像を見ながらお話しして行うことが多いのですが、眠ったまま検査をすることも可能です。ご心配な方はご家族の方に一緒に見て頂くことも可能です。
内視鏡を挿入し、大腸全体を観察します。早期がんやポリープが見つかった場合は、その場で切除します。
(特殊光を用いた拡大観察により正確に診断し、早期がんや将来的にがんになるポリープのみを切除し、がんにならないポリープは切除しません。)検査時間は、通常15分程度で終わりますが、腸の長さや形状によって個人差が出て来ます。また、ポリープ切除をした場合は、さらに時間を要することがあります。
検査終了後は鎮静剤の影響が落ち着くまで、リカバリー室でお休み頂きます。30~60分程度お休み頂き、全身状態を確認した後、着替えて頂きます。鎮静剤を使用しなかった場合は休まずにお帰りになれます。
検査の結果について、モニターを見ながらご説明致します。ポリープ切除を行った場合や組織の一部を採取した場合などは、検査後の日常生活にも注意事項がありますので、併せてご説明致します。なお、採取したポリープや組織の検査結果は、1〜2週間くらいかかりますので説明は後日になります。
検査によって発見された大腸ポリープ・早期のがんは、内視鏡による切除することで患者さまの負担も少なく治療できます。内視鏡によるがんの切除は、がんが粘膜内か、粘膜下層のごく浅いところにとどまっている場合に行われます。当院では、日帰り手術にて対応可能です。気になる方は、当院へお問い合せ下さい。
※ポリープ:一般的には大腸の内壁をおおう粘膜が、イボのように盛り上がったものを指しますが、平坦なものや陥凹したものもあります。
ポリペクトミーとは、隆起(りゅうき)性病変を高周波スネアと呼ばれるワイヤーを根元にかけて焼き切る方法です。切除したポリープは、回収して組織検査することで、病理組織学的に良性・悪性(がん)の判断や内視鏡的に完全に切除できたかの判断が可能になります。
最近では通電せずに行うコールド・ポリペクトミーの有用性が示され、10mm程度までの良性腫瘍に対する切除法の主流になりつつあります。この方法は熱をかけないため、切除直後に少し出血しますが、自然止血され、その後の合併症などが少ない安全な方法です。
EMRとは粘膜下層に生理食塩水などを局注して、病変を持ち上げて、高周波スネアで焼き切る方法です。この方法は筋層以下に障害を与えずに粘膜下層までしっかり切除できるため、早期のがんの切除に適しています。また、大きくて、平坦や陥凹した形のポリープを切除するのにも有効です。
ただし、一度に切り取ることができる病変がスネアの大きさ(約2cm)までと制限があるため、20〜30mm以上のがんの切除は困難となることがあります。
ESDは高周波ナイフで剥離する方法であり、大きな病変でも一括で切除ができます。(一方で、やや複雑で時間のかかる方法であり、ESDを安全にできる医師が少ないのが現状です。しかし、最近では様々な手技の工夫や新規デバイス等の登場により、以前に比べて多くの先生が安全に行えるようになってきました。
ESDの対象となる病変は大きく、切除後の潰瘍も大きくなるため、入院が必要になります。そのため、クリニックでは行わずに院長が内視鏡指導を行なっている順天堂浦安病院などで施行させて頂くことになります。
内視鏡治療は低侵襲(ていしんしゅう)な治療法であり、極めて有効な方法ですが、がんが進行し、他の臓器やリンパ節に転移をきたしている可能性のある場合は腹腔鏡手術や開腹手術が適応になります。
大腸がんは高齢になるにつれて患者数が増加しています。男女ともに40歳代から大腸がんにかかる確率が上がり、60歳代でピークを迎えます。まさに働き盛りに大腸がんは多く発生している状況です。
大腸がんは、早期発見・治療が重要な疾患です。そして30〜40歳代からの定期的な検査が、その後のあなたの健康を支えてくれます。厚生労働省でもこうしたデータを受けて、老人保健法がん検診項目に大腸がん検診の項目の追加や、がん健診の無料クーポン券を配布するなど、啓発に努めています。
※浦安市のがん検診(大腸がん)は参照欄をご覧下さい。
2016年の人口動態調査によると、がんで死亡した人の数は約37万3千人のうち、1位が肺がん(約7万4千人)、2位が大腸がん(約5万人)、3位が胃がん(約4万6千人)となっています。特に大腸がんは近年急激に増加しており、この半世紀で約8倍になっています。男女別でみると、大腸がんの死亡数は女性では1位、男性では肺がん、胃がんについで3位であり、多くの方が大腸がんを原因に亡くなっています。
大腸がん検診とは、「大腸がん」という特定の病気に罹っているかどうかを調べるための診察や検査を行うことです。浦安市では便による潜血反応検査(2日間採便)が可能です。
費用:無料(規定の項目以外の検査や治療・投薬は有料になります。)
特定健康診査および後期高齢者健康診査の受診券は4月に対象の方に別途発送します。
受診券がお手元に届いてから、各種がん検診などを同時に受診されますようお願いします。
保険:1割負担+自費 | 保険:3割負担+自費 | |
大腸内視鏡(観察のみ) | 約2,000円前後 | 約6,000円前後 |
大腸内視鏡検査+生検+病理組織検査 | 3,000円〜6,000円前後 | 9,000円〜18,000円前後 |
大腸ポリープ切除術 | 6,000円〜11,000円前後 | 18,000円〜27,000円前後 |