胃内視鏡検査でわかる病気について|「浦安駅」徒歩1分の内視鏡内科、消化器内科、内科です

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胃内視鏡検査でわかる病気について

逆流性食道炎Diseases recognized by gastroscopy

原因

逆流性食道炎の病態について

逆流性食道炎は、胃酸の分泌量が多くなることが大きな原因です。近年欧米型の食生活が浸透し、魚よりも肉の摂取量が増えたため、消化のため胃酸がより多く必要となることが背景として上がります。

また、加齢などにより食道下部の括約筋が緩んだり、背骨が曲がって腹圧が上がることで逆流が起こりやすくなることもあります。

症状

逆流性食道炎の症状

胃酸が胃から食道へと逆流し、食道に炎症が生じる疾患を逆流性食道炎と言います。激しい胸やけが特徴で、酷い場合には呼吸が困難になることもあります。呑酸(酸っぱい感じ)といって、胃酸が口まで昇ってくると、口の中が酸っぱく感じられ、げっぷの回数も増えます。稀に食道がんの原因にもなります。

検査・治療について

逆流性食道炎は多くの場合、問診で診断できますが、より詳しくは胃カメラ(胃内視鏡検査)で調べます。治療には主に胃酸の分泌を抑えるプロトンポンプ阻害薬(PPI)を処方し症状の改善を図ります。

ピロリ菌感染胃炎Diseases recognized by gastroscopy

原因・症状

逆流性食道炎の病態について
※補足:イラストはイメージです

胃の表層を覆う粘液の中に、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)が住み着き、感染することで生じる胃炎をピロリ菌感染胃炎と呼んでいます。
ピロリ菌に感染すると、胃炎だけでなく、胃潰瘍や胃がんの原因となります。感染経路は完全に解明されたわけではありませんが、衛生環境が影響していると言われます。日本では60歳以上の8割が感染していると言われています。

また、感染して数十年が経過した時の胃がん発症率は、3~5%程度とも言われます。いま現在の若い方では衛生環境も整っており感染率は低下していると見られますが十分に注意しましょう。

検査・治療について

ピロリ菌感染の検査は簡便な尿素呼気試験(血液や尿中の抗体検査)と、胃カメラ(胃内視鏡検査)によって胃の粘膜を採取する方法、検便などの方法があります。
除菌(ピロリ菌除菌)が主たる治療法となり、胃酸の分泌を抑える薬(プロトンポンプ阻害薬:PPI)と2種類の抗生物質を組み合わせた、多剤併用療法により除菌を行います。除菌の成功率は一般的に8割程度と言われています。

胃潰瘍Diseases recognized by gastroscopy

原因・症状

胃潰瘍の原因は、主に食生活の乱れ・過度の飲酒・喫煙・精神的なストレス(自律神経の乱れ)などが挙がります。また最近では、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)による感染が注目されています。また、解熱の為に非ステロイド性消炎鎮痛薬を使うと、胃の粘膜を傷めて胃潰瘍に至る例も見受けられます。

みぞおちの痛み
※補足:イラストはイメージです

症状

一般的に胃壁がただれ、胃の粘膜が傷ついた状態を胃潰瘍と言います。症状としては、上腹部やみぞおちの周辺にうずくような痛みを感じます。

痛みは、食後、胃の内容物が排出される頃に強まる場合と、空腹時に感じる場合とがあります。空腹時に痛んで、食べ物を口にすると治まる場合は、胃潰瘍よりも十二指腸潰瘍であることが多く見られます。

検査・治療について

X線造影検査(バリウム検査)と胃カメラ(胃内視鏡検査)があります。精度は胃カメラの方が高くなります。ピロリ菌を調べるには、尿素呼気試験法、胃の粘膜を採取しての培養法や免疫染色法などで対応できます。

治療では、胃酸の分泌を抑える薬は内服薬として使用します(PPI:プロトン・ポンプ・インヒビターやH2ブロッカーなど)。胃潰瘍による出血がある場合は、胃カメラ(胃内視鏡)を用いて止血剤の注射や、レーザーで患部を焼いて処置します。

※予防で重要なのは食生活の改善です。刺激物を避ける(強い香辛料など)、胃酸の分泌を促す脂身の多い肉・酢の物・柑橘類を控え目にする。卵・乳製品など胃に負担のかからない食材を選ぶなど意識すると良いでしょう。

胃がんDiseases recognized by gastroscopy

原因・症状

胃がんステージ分類
胃がんのステージ分類

胃の内壁は粘膜から始まり、胃全体を覆う漿膜(しょうまく)に至る、五層構造となっています。一番内側の粘膜の細胞が、がん細胞化し、増殖を繰り返すと、胃がんと診断されます。胃がんの場合、漿膜から更に外側の組織を侵食し、広がってゆきます。これを浸潤と言い、胃がんの一つの特徴とされています。

胃がんにはいくつかのリスク要因があります。喫煙や塩分の過剰摂取、野菜・果物の摂取不足などが代表的なものです。最近よく耳にするのは、ヘリコバクター・ピロリ、通称ピロリ菌による感染の影響です。

ただピロリ菌は、除菌することで、胃がんに至るリスクをかなり減らせるようになりました。胃がんの代表的な症状は、胃痛、胸やけ、吐き気、食欲不振などですが、これらは胃炎や胃潰瘍などにも共通の症状です。
少しでも違和感があれば、胃内視鏡検査(上部内視鏡検査)を推奨致します。不安に思うこと、気になることがございましたら、ご相談下さい。

検査・治療について

検査では、胃内視鏡検査・胃のレントゲン検査(バリウム検査)を行います。また、胃がん治療では、外科的手術・内視鏡治療・化学療法の3つが主体となります。

がんのステージによって治療方法も決まってきます。胃がんは、がんの中では比較的治りやすい疾患と言われます。定期的な検査を心掛け、早期発見に努めて下さい。

胃内視鏡検査・治療について 詳しくはこちら

Stomach cancer中高年で増える胃がん

年齢別胃がん罹患率(胃がんにかかる割合)
年齢別胃がん罹患率(胃がんにかかる割合)

なぜ40歳や50歳になったら胃がん検診を受ける必要があるのでしょうか?

中高年以降では、急激に胃がんに罹る方が多いですが、そうした年代の方でも胃がん検診の受診率は4割にも達していません。
痛みや不快感など、具体的な症状が出ない限り、検査を受ける必要がないと思っている方が多い現状です。胃がんの場合、一般的に早期がんでは、本人が自覚症状を感じることはほとんどありません。自覚症状がないときに発見することが肝心なのです。

  • 50歳を過ぎた頃から、胃がんの罹患者数は増えてくる傾向があります。
  • 一方で、胃がん検診の受診率は、40%以下と低迷しています。

胃のポリープDiseases recognized by gastroscopy

原因・症状

胃のポリープは無症状であることが多いですが、胃もたれ・不快感・食欲不振などの症状が見られることがあります。胃ポリープは粘膜の一番表面の組織にできる良性の病変です(粘膜から突出した腫瘍)。

過形成性ポリープ(直径2~3cmで赤く表面にイチゴのような粒状の凹凸が見られます)と胃底腺ポリープ(女性に多く、(発生時は数個以上見られます)の2種類があります。
過形成性ポリープは、ピロリ菌に感染し、発赤していることの多いポリープです。また、高齢者では下記のような腺腫(ドーム型から平らなものなど)が萎縮した粘膜に見られることがあります。

  • 無茎性ポリープ
    無茎性ポリープ
  • 亜有茎性ポリープ
    亜有茎性ポリープ
  • 有茎性ポリープ
    有茎性ポリープ

検査・治療について

過形成性ポリープは胃がんに至る可能性があるため治療を必要とします。小さなものは年1回の経過観察をし、2cm以上の大きいものは内視鏡的治療(ポリペクトミー)により切除します。
胃底腺ポリープの方は、ピロリ菌のいない胃の中にできるもので、基本的にがん化はしませんので、切除の必要はありません。

食道がんDiseases recognized by gastroscopy

概要

食道は喉(のど)ぼとけの下の喉(頸部:けいぶ)から胃に至るまでの細長い管状の臓器です。その粘膜の上皮から発生したがんが食道がんです。
40歳代以降の男性に多く発症します。がん細胞の種類によって、「扁平上皮がん(食道粘膜の表面を平たく覆った病態)」と「腺がん(分泌腺組織に発症するもの)」とに分けられます。

※腺がんは食道がん全体の1割程度と言われます。

  • 食道の仕組み
    食道の仕組み
  • 食道がん:深達度での分類
    食道がん:深達度での分類

原因

扁平上皮がんの主な原因は、飲酒と喫煙です。両方に習慣がある人の発症リスクは上昇します。一方、腺がんは胃酸が食道に炎症を起こさせることが主因となります(逆流性食道炎などに起因)。
皮肉な話ですが、ピロリ菌を除菌すると胃酸分泌が盛んになり、食道がんのリスクが上がると考えられています。

症状

初期は無症状ですが、進行するにつれ飲み込む時にしみる・チクチクする感じ・喉のつかえなどの自覚症状が出始めます。

注意したいのはつかえ感です。水分は通りますが、固形物が通過しにくくなり、進行が進むにつれ食道が狭くなると、よくかんで飲み込んでもつかえ感が見られるようになります。

検査・治療について

診断は胃カメラ(上部内視鏡検査 ※胃内視鏡検査)と生検検査により行われます。周辺組織への逡潤や転移を調べるには、CTスキャン、MRIなどの他、PET検査が行われることもあります。

治療は、リンパ節への転移がなければ、内視鏡による粘膜切除が選択されます。放射線や化学療法の他、外科的手術もありますが、食道の周辺には重要な臓器が密集しており、決して簡単ではありません。
食道がんは、自覚症状が現れにくいので、定期的な胃カメラ検査が重要です。

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