当院の大腸内視鏡検査の特徴|「浦安駅」徒歩1分の内視鏡内科、消化器内科、内科です

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当院の大腸内視鏡検査の特徴

寝ている間に検査終了?Features

痛みのない内視鏡検査とは

はじめて内視鏡検査を受ける方は、検査に伴う苦しみ・痛みなど、不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。当院では、痛みや苦しみなく内視鏡検査・治療をスムーズに受けて頂けるよう、高度な内視鏡技術を駆使するだけでなく、様々な工夫をしております。

大腸内視鏡検査の痛みや不安の軽減

大腸内視鏡のエキスパートである院長が一人ひとり合わせた内視鏡検査を行います。高度な技術で苦痛なく検査を行います。一緒に画面を見て腸の状態や病変の説明を聞きながら検査を受けて頂くことも可能ですし、寝ている間に検査を受けて頂くことも可能です。

単に苦痛なく検査をするだけであれば、鎮痛剤や鎮静剤をたくさん使えば初級医でも可能です。実際、海外に招待されて内視鏡のライブデモンストレーションなどをする時には、内視鏡検査に麻酔科医がついて全身麻酔で行っている国もあります。
一方で鎮静剤などの薬をほとんど使用していない国もあります。様々な状況で行ってきた経験を生かして、一人一人の患者さまのご希望に沿って適切な方法で行うように致します。

炭酸ガス送気システムの使用

通常の大腸内視鏡検査では肛門から空気を入れて腸内を膨らませるため苦しみを感じますが、当院では専用の炭酸ガス送気システムで検査時や検査後の不快感や苦しみを軽減して検査を行うことが可能です。

なお、炭酸ガス送気システムは空気のおよそ100倍の速さで体内から排出されるため、お腹の張りが軽減されます。検査後の排ガスも少なくて済みます。また、1960年代から多くの検査や手術で使用されており十分な安全性が示されております。

下剤を飲まずに検査

検査時には、しっかりと腸内を観察し、お見落としを防ぐため、検査前に下剤を飲んで腸内を綺麗にする必要があります。
大腸内視鏡検査では、この下剤を大量に飲むことや下剤の味が抵抗(苦しさ)を感じる要因にもなります。

当院では胃カメラと同日に検査を行う際に、胃カメラの時に内視鏡で下剤を流すことにより、下剤を服用せずに大腸内視鏡検査を行うことも可能です。(保険外診療となります。事前にお電話にてお問い合わせ下さい)

世界トップレベルの診断・治療技術Features

内視鏡検査は術者の技量によりその精度は大きく変わります。

特に、大腸は食道や胃に比べ屈曲蛇行しており、襞(ひだ)も多く、観察すべき範囲が広い上に蠕動(ぜんどう)などもあるため、質の高い大腸内視鏡検査を行うには高度な技術と高い診断能力が必要になります。

順天堂医院では長年にわたり、チーフとして大腸の内視鏡検査や治療を行ってきました。この間、診断や治療に苦慮する病変を院内の医師からだけでなく、順天堂の関連病院をはじめ、近隣の病院、クリニック、時には海外からも患者さまを紹介して頂きました。盲腸まで挿入できないという理由でご紹介頂いた患者さまもいました。大腸はその走行や長さ、管腔の広さ、手術をされている方では腸の癒着の仕方など異なり、内視鏡検査の難しさは人により100倍以上違うといっても過言ではありません。

検査や治療が困難な病変を確実に行うことで、様々な技術も身につけることができました。当然、指摘された病変を治療するわけですが、それ以上に重要な病変を発見することもありました。

大腸は襞が多く、全体を見切れていると思っても100%観察するのは難しく、見逃しが生じる可能性があります。癒着などで操作性の悪い状況や、憩室、残渣などでは死角が増えますし、病変が数多くある場合は特に注意が必要ですが、内視鏡医の能力の違いも要因となります。

Kaminskiらは2010年にadenoma detection rate(ADR:がんになるポリープである腺腫の発見率)とinterval cancer (IC:その後に見つかるがん)に 相関性があることを示し、術者によって内視鏡検査後の大腸がんの発生リスクが10倍も違うことを報告しております。すなわち、術者によって大切な病変を見逃してしまう可能性が高くなることを示しております。

内視鏡検査

次に、発見された病変を正確に診断することが重要になります

当院院長は順天堂の大腸内視鏡のチーフとして多くの病変を経験し、診断、治療し、自ら顕微鏡で病理組織学的診断をすることで病変の本質を知り、内視鏡診断の向上を行ってきました。
また、現在国内で使用されている大腸ポリープ、がんの内視鏡分類であるJNET分類作成メンバーでもあり、綺麗な拡大内視鏡写真をとり、正確な診断ができる技術と目を持っております。

治療は診断に基づいて行われます。治療法にはコール・ドポリペクトミー、ポリペクトミー、EMR、ESDとありますが、各々の手技のメリットとデメリットがあります。病変に適した治療法を瞬時に選択し、短時間で確実に切除するには様々なコツや微妙な調整が必要になりますが、そのベースとなるのは正確な診断と⾼度な技術による安定したスコープ操作が必須となります。
当院では大腸ポリープや早期大腸がんの99%は、その場で診断・治療が可能です。

他で困難だった、無理だとされた病変も、長年にわたり数多く安全に内視鏡治療してきた実績があります。
また、外科的切除、人工肛門が必要だと診断された方でも内視鏡治療できるような病変もあります。もちろん、内視鏡切除できる病変に限界はありますが、診断や治療法に不安がある方はぜひご相談下さい。

Featuresどうしたら病変を見逃さずにすむの?

多くの内視鏡医が見落とす病変は決まっています

国際学会で内視鏡治療を行なっている様子
国際学会で内視鏡治療を行なっている様子

襞裏(ひだうら)など観察するのが困難な場所や視野に入っていても、色調や形態が周囲との変化が少なく発見しにくい病変です。
具体的な部位はバウヒン弁の裏、肝湾曲部、脾湾曲部、S状結腸、直腸屈曲部の襞裏であり、病変は陥凹型や側方発育型腫瘍非顆粒型LST-NG、鋸歯状病変SSLなどです。襞裏などを丁寧に観察することが重要であり、観察時間(盲腸から直腸までスコープ抜く時間)が短いとがんになるポリープである腺腫の発見率が低いという論文があります。
しかし、実際には単に時間だけの問題ではなく、個々の状況により操作性が難しくて高い技術がないと観察しにくいケースもあります。

また、多くの内視鏡医は大腸内視鏡検査を行う際に挿入時にはほとんど観察せず、抜去時にのみ観察しています。確かに、大腸内視鏡検査は挿入が難しい患者さまもいるため、挿入することに注力し、短時間で挿入できることに価値を見出してしまいがちです。

しかし、重要なことは病変を見落とさずに発見し、正確に診断、治療することです

内視鏡の挿入時と抜去時では観察しやすい部位も違えばその時の病変の位置関係も変わっており、内視鏡挿入時に視野に入ったのに抜去時には見つけられなかったとしてご紹介頂くこともあります。

そのため、挿⼊時に積極的に観察するようにしていますが、挿⼊そのものが難しいケースもあるため、⼤学では術者の技量を考慮して指導してきました。

近年、内視鏡診断AIが販売され、今後は病変を発見するAIも導入されることになりますが、まだまだ実臨床の場ではエキスパートの域には達しない状況であり、画像に関する完璧なAIができたとしても、現状のスコープでは高い技術がなければ死角が生まれるため、病変の見落としが生じてしまいます。同じ病変でも蠕動により襞の裏に動いたりすることもあり、その時々で見つけやすさが変わって来ることを考えると、単なる画像AIだけでなく、さらなる内視鏡機器の発展が必要と考えられます。

S状結腸に認められた 8mm大の陥凹型 早期大腸がん

S状結腸に認められた 8mm大の陥凹型 早期大腸がん

写真には陥凹型の早期大腸がんと平坦隆起型の良性腫瘍の2病変が存在する。

陥凹型の早期がんは通常のポリープや隆起型のがんに比べて悪性度が高いにも関わらず発見が困難なため注意が必要である。

S状結腸に認められた 8mm大の陥凹型 早期大腸がん

通常光(白色光)
通常光(白色光)

特殊光(NBI)
特殊光(NBI)

インジゴカルミン色素散布像
インジゴカルミン色素散布像

症例はS状結腸に認めた陥凹型の早期大腸がん、右上には平坦隆起型の腺腫(良性腫瘍)を認める。特殊光やインジゴカルミン色素散布像で病変は明瞭になるが通常光(白色光)では病変の発見すら困難である。

陥凹型早期がんは小さくても浸潤がんの可能性が高く、上記病変もすでに粘膜下に浸潤した癌であった。浸潤がんはリンパ節や他臓器などへの転移のリスクがあるため拡大観察にようる詳細な診断が重要になる。

インジゴカルミン色素散布後にクリスタルバイオレットで染色し、拡大観察をして診断

早期大腸がん

クリスタルバイオレット染色下拡大観察によるpit patternはVI軽度不整であり、内視鏡治療の適応と考え、内視鏡的に切除(EMR)をした。EMR後に右図斜線のごとく、病変を切り出して顕微鏡で診断した。

拡大視察
クリスタルバイオレットで染色

病理診断は浸潤がんであったが、浸潤は軽度であり、血管やリンパ管は浸潤しておらず内視鏡的に根治切除しえた。特殊光、色素散布下 拡大観察による正確な診断とEMRによる適切な治療が有効であった症例である。

病理診断

0-IIc, 8×7mm, tub1, pT1a / SM100μm, ly(-) v (-), budding grade 1, pHM0, pVM0.

Features当院の日帰り手術
(大腸ポリープ・早期がんの切除)について

当院では、大腸内視鏡検査時に⼤腸ポリープ、早期⼤腸がんが確認された際にはその場でポリープ切除が可能です。入院の必要はございません。

手術方法

当院では、施術方法としてコールド・ポリペクトミーを積極的に導入しております。従来は大腸ポリープを通電(電気で焼灼)して切除しておりましたが、現在は10mm程度までの良性腫瘍に対する切除法の主流になりつつあります。

コールド・ポリペクトミーの有用性

この方法は熱をかけないため、切除直後に少し出血しますが、自然止血され、その後の合併症などが少ない安全な方法です。
順天堂大学病院では院長が2013年にいち早く、この方法を取り入れ、関連病院である順天堂浦安病院、順天堂練馬病院、順天堂静岡病院、順天堂江東高齢者病院等すべての施設で行われるようになっております。また、院長自身は講演等により、この手技の国内外への普及につとめてきました。

一方で10mm以上の腺腫に対しては通電して切除するポリペクトミー、早期がんに対してはEMRを行い、正確な病理診断ができるよう切除しております。20~30mm以上でEMRが困難な大きな早期がんに対してはESDを施行しております。

新規デバイス開発により、ESDの安全性向上に貢献

ESDは高周波ナイフで剥離する方法であり、大きな病変でも一括で切除ができます。一方で、やや複雑で時間のかかる方法であり、ESDを安全にできる医師が少ないのが現状です。しかし、最近では様々な手技の工夫や新規デバイス等の登場により、以前に比べて多くの先生が安全に行えるようになってきました。

また、ESDのスペシャリストすら困難であった病変でも院長が開発したデバイス(S-O clip)により、安全に内視鏡切除が行えるようになってきております。

2018 UEGW(ヨーロッパ消化器病学会)
2018 UEGW(ヨーロッパ消化器病学会)Dinner Party, Hotel Bristol Wien
大腸内視鏡治療の講演後

S-O clipは現在、順天堂⼤学病院(順天堂医院、順天堂浦安病院など)をはじめ、国⽴がん研究センター中央病院、広島⼤学病院、京都府⽴医⼤病院、仙台厚⽣病院、千葉県がんセンターなどを中⼼に国内400以上の施設で年間約9,000病変以上の早期胃がんや早期⼤腸がんの治療に⽤いられており、海外でも注⽬されております。

セカンドオピニオン

内視鏡検査による診断や治療は医師の技量により大きく変わることがあります。診断や治療に関する質問など、お気軽にご相談下さい。

目で見える大腸がん。最新技術を駆使した正確診断

当院では、最新の内視鏡システムを使用して、これまでの通常の検査では見逃されてしまうような小さな病変も色で識別し見つけることができます。
がんは表面の構造や毛細血管が周囲の組織とは異なるため、特殊光を使用することで、より精度の高い検査をすることができます。

受診しやすい環境Features

当院では、年齢・男女問わず浦安市を中心とした地域の皆様が内視鏡検査を
受けやすい環境を整えています。
患者さまのプライバシーに配慮し、リラックスして検査を受けて頂ける環境を整えております。

Features個室リカバリー室

個室リカバリー室

Features浦安駅徒歩1分のアクセス

浦安駅徒歩1分のアクセス

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